単なる脱毛ではない?AGAについて解説

人間は毎日100本ほどは髪の毛が抜けていくと言われています。これは誰でも起こることで自然なことです。季節の変わり目などは髪の毛が抜けやすくなるので100本以上抜けてしまうこともありますが、それ以外の季節であっても髪の毛が抜けてしまっていたり、生えてきたと思った髪の毛が産毛状のままですぐに抜けてしまい成長することがなく、前頭部や頭頂部の髪の毛が薄くなってしまう脱毛症状のことをagaと言います。男性型脱毛症とも呼ばれていて男性に多い症状なのですが、通常の薄毛や抜け毛とは違いがあると言われています。agaの原因は男性に多く分泌されているホルモンと、体内に存在している酵素の働きによって起こることがわかっています。いったいどのような働きをするのでしょうか。

ホルモンと酵素の体内での働きとは

男性にはテストステロンという男性ホルモンの一種が分泌されています。ひげや骨格、筋肉などの男性らしい体つきのために必要なホルモンで、性機能の維持や性欲を高める効果があるホルモンです。男性に多く分泌されているこのホルモンが、体内に存在している5αリダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロンというより強力な男性ホルモンへと変換してしまいます。5αリダクターゼはテストステロンを補助する役割があるため男性の身体にはなくてはならない酵素なのですが、その働きによって作られたジヒドロテストステロンがagaを引き起こす原因となってしまいます。身体には必要なものではありますが、髪の毛にとっては不要なものとも言うことが出来る物質が5αリダクターゼなのです。

ジヒドロテストステロンは何をするのか

ジヒドロテストステロンは髪の毛を作る元となる頭皮の毛乳頭細胞に存在している男性ホルモンの受容体に結びついてしまいます。そうすると髪の毛を作るための細胞分裂を抑制してしまいます。細胞分裂が抑制された毛乳頭細胞はそれ以上髪の毛を作れずに本来ならまだ成長していくタイミングであっても髪の成長を止めてしまい脱毛してしまいます。5αリダクターゼが多く存在している頭頂部や前頭部の脱毛がagaの主な症状な理由はここにあります。5αリダクターゼの分泌量は遺伝すると言われており、aga治療のためには5αリダクターゼの働きを抑制してテストステロンと結合することを阻止し、ジヒドロテストステロンの生成を抑制して脱毛を防ぐことが重要なポイントとなっています。治療法の多くは5αリダクターゼとテストステロンの結合を阻害するものとなっています。